3 slides

写真を3枚とります

横浜「野毛おでん」でしみしみ大会を楽しむ

そろそろおでんの季節ですね。横浜野毛の老舗「野毛おでん」に行きました。


必ず頼むべきなのがこちら。「ふくろ」「だいこん」「たまご」です。
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スターターはだいこん。しみしみで、絶妙なとろとろ具合です。野菜の甘みと食感がよくあいます。

続いてふくろ。中身はひき肉、野菜各種、糸こんにゃくなどです。肉なのか野菜なのか豆なのか魚貝なのか出汁なのかよくわかんないまま渾然一体となって味蕾経由で脳を総攻撃します。もちろんしみしみです。

そしてたまご。ゆでたまごはおいしいものですが、最上級はこれでないかと思います。完熟を通り過ぎた黄身がふたたび出汁をふくんで、飲み込む瞬間に鼻腔に抜ける香りがいっそエクスタシーで強く強くです。


おでんのタネは何が一番好きか、という問いは常にそこにあります。私のこたえは「ごぼう巻」です。
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この野毛おでんにおける“すり身ごぼうレシオ”をご覧いただいております。ポイントは、視覚ではすり身優勢に見えるけれども、口の中では完璧な黄金比率であるあたりです。肉厚なすり身の弾力と味を楽しんでいると、寸法のわりに強力なゴボウの香りがおいかけてきて、噛むたびに幸せがふえていきます。エンドルフィン・ブースター。


最後はしみしみタネを連発して駆け上がっていきましょう。
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「がんもどき」、「厚揚げ」、「キャベツ巻」です。

最初に手を着けたのは厚揚げ。色はもはや「元厚揚げ」といった風合いです。インサイドの豆腐は絹ごしっぽい食感なのですが、出汁の中で火が入るうちに、ゲルの結束はほどかれすがはいることで、出汁を含むしみしみ天国になりかわっています。たまごレス茶碗蒸しソイ風味。

キャベツ巻はいってみればロールキャベツです。ほとんどキャベツで、フレッシュさを感じる豚ひき肉が大さじ1くらい入っています。箸で割ると洋風の香り。食べるとうますぎるしみしみロールキャベツで、よく効くからしがよくあいます。

〆は丸さが美しいがんもどきです。豆腐だったはずが、表面の皮は大豆油の香りがのこり、中の歯ごたえも厚揚げとはまったく異なることで、下手な肉よりよっぽどうまいもどきでした。もちろんしみしみです。

以上しみしみ報告でした。必ず今夜ならすいている気がしてまたずに入れました。おなかいっぱいでほかほか。

おいも活動各位宛て

この店には「じゃがいも」もあります。



Nikon D700 + Ai Micro Nikkor 55mm F2.8S

百里基地航空祭2015で自分が見たい写真を撮る

航空祭にいったら、かっこういいジェット戦闘機の機動飛行をかっこうよく撮るというのはたいへん正しい行為である。ぼくもやる。一方、かっこよく展示している飛行機のディティールをひたすら観察するというのまた、正しい行為である。そんな感じでマニアックな方向に進むので気が向いたらついてきてください。


陸上自衛隊のOH-1というヘリコプターはかっこういいのである。で、かっこういいポイントの1つに、コックピットとローターの間にある「索敵サイト」という部品がある。飛行機搭載専用カメラユニットってジャンルなので萌えるのは必然DA!
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あーかっこいい。ロボットアニメの影響を感じてとても気分がよい(勝手な解釈で満足度を上げるオタク)。

向かって左側が赤外線カメラ、右の下が可視光線のカメラ、右の上はレーザー測距機である(ついてきてください)。赤外線カメラのフィルタは可視光を通さないので青空を反射している様子がわかる(すこしキズがついていますね)。可視光カメラの奥にズームかフォーカスか、プラギアっぽいパーツが見えるのもよいです(クリックで拡大します)。

中央上のラベルにはレーザーだから危険だ見るな的な注意とあわせて、「YAGレーザー」「波長 1.06ミクロン」「クラス3bレーザ製品」なんて文字も見えてうんちく収拾活動が捗る。たとえば「レーザー光線による障害防止対策要綱」などでレーザー光線について詳しくなったりする。たいへんよい。


つづいては対潜哨戒機P-3Cのしっぽの部分にある「MAD」って装置のクローズアップ。
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MADはMagnetic Anomaly Detectorの略で、いってみりゃ磁気の探知機である。鉄の塊である潜水艦が海の中にいるとき、上空を通過したらわずかに地磁気が乱れるのでそれを検出しようというものだ。原理自体はWW2のころから使われてるらしい。

写真をじっくりみるといろいろ気づくことがある。たとえば赤いラベルには「ここから後ろは磁気を帯びるナニカをつかうな!」って書いてある。茶色い部分は蜂の巣状の模様が見えてもしかしたら磁気力線を乱さないためにアラミド繊維ハニカムなのかななんてことを思う。白いラベルは「静圧孔」とあるが、どこでどうピトー管を形成してるかはよくわからない。テールコーンはネジで止めるだけという感じで装着されていて肉はとても薄そうだ。意外とマイナスネジのところが多いあたりも気になる(気にしてどうする)。

という感じでじろじろと楽しむ。滞在時間が長くて何度もみたくなる写真がよい写真である。ぼくにとってよい写真である。そう思わないほうが多数派だとは思います。ところでこんな写真撮ってる人いないだろと思いつつググってみたら同好の士がいてそっくりな写真を撮っていたことがわかりました。インターネットすごい。


UH-60Jかわいい!一番好きなヘリコプターです!!
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回転翼は好物である。固定翼と同じくらい好きだ(これは一般には珍しいらしい)。で、回転翼の写真を撮るのも好きである。写真のUH-60Jは飛行機なんでもメンテと教育付きで一つくれるといったらこれにするんじゃないかと思うくらい好きな航空機である。最近では鬼怒川水害の救出で活躍してる様子が生中継されましたね。

で、写真である。アングル的にはちょっと見上げる角度が高いものの、サイズはぴったり、正面と横のあんばいもよく、まあこういう写真がとりたい。とはいえちょっと顔が暗い。飛行機やクルマはノーズに光が入らないと基本厳しい。飛行機が北に向いたらそりゃノーズは逆光なのでしょうがない。レフ板ほしい。雪積もれ(むりです)。

あと悩ましいのはシャッタースピードである。長年1/250派に押されつつも1/160を採用してきた。今回は1/125を試してみた。一脚使用とはいえ600mmできっちりブレずに撮るのは歩留まりが厳しい。レーシングカー流し撮りの1/60のほうがよっぽど歩留まりよいので、ヘリの動きがむずいという話なのかもしれない。あ、で、1/125はメインローター溶けすぎなのでやっぱり1/160に戻そうと思います。あとはノーズに光があたる時間とアングルを選べる機会を待つ。このロービジ塗装は薄曇りのほうがいいかもなんてことも思ったり。


百里は南北の滑走路(03/21)で東側にエプロンがあるので、午前中にイベントが多い基地祭では、いい光を拾いやすくていいですね。天気が良くて都合があえばまた行くと思います。浜松はたぶん行きません。

Nikon D3 + Ai AF-S Nikkor ED 300mm F2.8D(IF) w/TC-20E

百里航空祭2015に行ってきた

ひさしぶりに航空自衛隊のお祭りにいってきた。百里基地ってつまり茨城空港である。江戸からみると霞ヶ浦のうらっかわあたりにある。2時間くらいで着くが、基地祭のお約束通り、朝は早いし駐車はそれなりに苦労する。

でもまあ苦労しても、それを上回る楽しみがある。F15やF4がアフターバーナーをガオー!と轟かせて飛行場の上を飛び回るのを、エアバンドを聞きつつ、望遠レンズ振り回して連写するのはそりゃー楽しいのである。わかりやすい。

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ピーカンでF15って何年ぶりだろうというところで、朝の澄んだ空気とハードライトを生かして、背中の微妙な陰影を描ける方向と角度に飛んでくれと念じていたら、思いのほか思い通りのところどまんなかに来てあせって撮影した様子。キャノピーのキラーン!もヘルメットとかぶらないで済んだので、コックピットのスケスケ感がでていてよい(自画自賛)。


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百里と言えばファントム様である。幼い頃にこのへんな形の胴体をバルサでヤスっていたことを思い出したりしながら撮影する。主翼は平面形も上反角もなんかちょっと不思議なのである。日の丸が上反角の折れ目にあるとかは写真で気づくと楽しい。とっさにカメラを傾けてテールが切れないようにしたら少し上下くるってしまったとかはいわないでください(依頼)。


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RF-4Eという偵察機なのである。間近でみるのははじめてな気がするので地上展示をジロジロと長時間眺めた。ノーズのあたりにたくさんカメラが埋まっていることを知った上でベタな構図の写真をどりゃっと撮るのである。スクリーンが3枚のガラスに分かれてるのが今となってはカッコイイとか思うのだから人間は勝手なものだ。ちゅーてもファントムは50年以上飛んでる。若干こわい。

ほかにも3キャリアの移動基地局とか消防車、パトリオットミサイル一式、車両の類いなどなどを眺めまくって満足した。そして元気になった。百里基地のみなさまありがとうございました。

あ、今回から横4096pxにしました。4Kモニタをお持ちのかたは4Kでお楽しみください。写真はクリックで拡大します。

前回の基地祭

次は回転翼たくさん狙えるところにいきたいな。


Nikon D3 + Ai AF-S Nikkor ED 300mm F2.8D(IF) w/TC-20E