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写真を3枚とります

人力飛行機を飛ばす趣味

人力飛行機を作ったり飛ばしたりする趣味を、もう20年くらいやっています。

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今お手伝いしているチーム、エアロセプシーの飛行機です。先週末に埼玉県のホンダエアポートであったテストフライトにお手伝いに行ってきました。この飛行機は、来年、2013年に、世界記録に挑戦する予定です。詳細は以下の記事がよくまとまっています。

エアロセプシーのみなさんは、ぼくの人力飛行機趣味において、偉大な先輩で、自分がチームを作り、鳥人間コンテストに挑戦するときにお手伝いしていただいた恩人でもあります。ぼくがお手伝いにいくと、チームのみなさんはいつも「ありがとう、次回もよろしく」といってくれますが、ぼくは「いつも一緒に遊んでくれてありがとうございます」という返事をなるべくかえしています。実際そうですし。

なにより、一緒に人力飛行機を飛ばすことで、人力飛行だけでなく、人生で大事なことをたくさん教わりました。フレンドリーでフランクで、でも情熱にあふれていて真剣で、大事なところはドライに、理知的に判断して成果を狙う——ぼくの好きな生き方です(ぼく自身は完璧とはいいがたいですが)。


人力飛行機のテストフライトは、一般に早朝に実施します。朝の風が弱い時間帯を狙ってフライトするためです。

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すると、集合や組み立て開始は必然的に夜中になります。ほとんどの場合、暗いうちから組み立てをはじめます。滑走路で朝焼けを見るのは、ぼくにとっては一般的な風景になりました。この日はキレイでした。なお、ちょっと曇ってるくらいのほうが、風が弱くて飛行機を飛ばしやすいことが多いです。


長いこと趣味として続けている間に、インターネットはずいぶん進化しました。テストフライトにスマートフォンは手放せません。

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天気図や天気予報を見たり、前のテストフライトの動画をみたり、風を待つ間Twitterで遊んだりします。待ち時間に友人と話をするのも楽しい時間です。学校も仕事も違うけれども、一緒に鳥人間コンテストに挑んだ友人たちは、いつあっても、ひさしぶりにあっても、リラックスして楽しく会話できます。


このテストフライトのとき、エアロセプシーの若いメンバーさんにこう聞かれました。「やざきさんは自分の飛行機、つくらないんですか?」と。そのときは言葉を濁しましたが、ここは自分のブログなのでちゃんと書きます。

お手伝いではなく、自分でチームをやりたいと、いつも思っています。すごく、ものすごく大変なのは知っているので、なるべくチャンスを狙って、風を待つように粘り強く待ちます。

Nikon D700 + Ai Nikkor 50mm F1.4S